フードペアリング
以下に、「Milano Sake Challenge」のフードペアリングの詳細を記載いたします:
パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ、サン・ダニエーレ産生ハム、そしてトリュフ。
Parmigiano Reggiano パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ
「チーズの王様」と呼ばれるイタリアを代表するハードタイプのチーズです。イタリアの北中部にあるパルマとレッジョという2つの地域で作られることから、この名前がついています。
DOPという原産地と伝統的な製法を保証する認定制度の厳しい基準をクリアしたチーズにのみ刻印が押され、本物の「パルミジャーノ・レッジャーノ」と名乗ることができます。通常のパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズは24か月から36か月かけてゆっくりと熟成されます。ただ中には5年以上熟成されるものもあり、チーズ協会ではなんと100か月(8年以上)も熟成したチーズが保管されています!
イタリアの人々にとって、このチーズは日常の食卓に欠かせない大切な食べ物です。そのままスライスして食べたり、パスタの上にすりおろして風味豊かな味わいを楽しんだりします。深い旨みと独特の風味は、どんな料理にも魔法のようなアクセントを加えてくれます。
Prosciutto di San Daniele サン・ダニエーレ産生ハム
北イタリアの山岳部、フリウリ地方のサン・ダニエーレ村で作られる特別な生ハム。29の生産者が丁寧に作り上げたこのハムは「プロシュット・ディ・サン・ダニエーレ」と呼ばれ、DOP認定を受けています。
このハムの秘密は、生産地の自然環境。サン・ダニエーレ村は、イタリア北端に連なるヨーロッパアルプスから吹き下ろす冷たい風と、アドリア海からの湿った暖かな風が出会う、自然が作った特別な交差点に位置しています。この独特の地理と気候が生ハム作りに最適とされているのです。豊かな味わいとナッツのような香りのこの生ハムは、他では真似できないもの。生産量が少なくそのためやや高価なこのハムは、イタリア国内でも特別な存在です。イタリアが誇る最高品質の生ハムと日本酒とのペアリングは、イタリア人をも夢中にさせる試みです。
Tartufo italiano イタリア産トリュフ
トリュフは野生のキノコの一種ですが、地上ではなく地下で菌糸を伸ばし成長します。「セイヨウショウロ(西洋松露,、Tuber)」と呼ばれ、全世界で60~70種類ほどある、希少な食材です。
ミラノ酒チャレンジのフードペアリング審査では、トリュフの中でも特に美味しいとされる3種類を、牛肉のタルタルまたはスクランブルエッグに薄くスライスして使用します。日本、イタリア、そして世界中のハイエンド・レストランや美食家に、トリュフと日本酒とのすばらしいマッチングを認知してもらう特別な機会となるでしょう。
TARTUFO ESTIVO(サマートリュフ):夏の黒トリュフ
4月から8月にかけて収穫される、人気の高い黒トリュフ。他のトリュフと比べて皮が厚く日持ちがするため、汎用性が高く、世界中で広く愛されています。強すぎない繊細な風味は、白身魚のカルパッチョや赤身肉のタルタル、オイルベースのパスタなど、さっぱりとした料理の味を驚くほど引き立てます。
BIANCHETTO(ビアンケット):春の白トリュフ
白トリュフの一種ですが、やや小ぶりで中はグレーという非常に珍しい品種。春のたった1ヶ月間だけ収穫される、独特の強い風味をもつ貴重なトリュフです。流通量が少なく日持ちしないため、海外のレストランでも取り扱いは極めて稀。美食家たちが垂涎する、希少な宝石のような存在なのです。
TARTUFO NERO PREGIATO(ネーロ・プレジャート):冬の黒トリュフ
冬から春にかけて色も風味も深みを増していく黒トリュフの中でも、最も品質が高いといわれるのがプレジャート。世界中のレストラン、シェフ、美食家が夢中になる、トリュフの王様です。特に、イタリアのマルケ州で採れるネーロ・ダ・ノルチャ(ノルチャ地方の黒トリュフ)は、その最高峰。ミラノ酒チャレンジのフードペアリング審査では、この大地が育んだ至宝のようなネーロ・ダ・ノルチャを使います。